「主婦マリーがしたこと」 Une Affaire De Femmes 1989年 ギロチンへの道。罪を犯すごとに彼女が美しくなってゆくのは、何故なのか…？ 名匠クロード・シャブロル監督による、実話をもとにした異色の社会派サイコ・サスペンスの名作。 ナチ占領下の北フランス、ノルマンディを舞台に、一人の貧しくも平凡な主婦が、 収入を得るために始めた堕胎の仕事が原因で死を宣告され、刑場に引かれていき、 フランスの女性最後のギロチン処刑になるまでを描いた映画。 当時のフランス社会の描写も丁寧かつふんだんに織り込みながら展開していく、シリアスな女性映画でもある。 監督 クロード・シャブロル 脚本 クロード・シャブロル コロ・タヴェルニエ・オアガン 出演者 イザベル・ユペール フランソワ・クリュゼ マリー・トランティニャン ドミニク・ブラン 「沈黙の女 ロウフィールド館の惨劇」 LA CEREMONIE 1995年 名匠クロード・シャブロル監督が、ミステリーの女王ルース・レンデルの小説を完全映画化。 原作を超えたサイコ・サスペンスが、HDマスター使用でDVD化。 人間の善意と優しさが劣等感と絡み合い、皮肉にも憎しみを生み、壮絶な惨劇へと至る物語を背景に、一種の被害者的立場に自らを追い込んで幻想を紡いでゆく登場人物たち、一貫した冷徹な視点、殺人の裏に隠された見えない動機へとジワジワと迫ってゆく演出、息詰まる緊張感等、ヒッチコックへの傾倒が色濃く出ているミステリーの傑作。 主演のイザベル・ユペールは本作の演技でヴェネツィア映画祭とセザール賞（仏アカデミー賞）で主演女優賞を受賞。 監督 クロード・シャブロル 脚本 クロード・シャブロル カロリーヌ・エリアシェフ 出演者 イザベル・ユペール サンドリーヌ・ボネール ジャクリーン・ビセット ヴィルジニー・ルドワイヤン ジャン=ピエール・カッセル Claude Chabrol Nouvelle Vague #ヌーヴェルヴァーグ